「ジョン・レノン・コレクション/ジョン・レノン」 82年 評価 4.5
82年に発売されたジョン・レノンのベスト企画盤。60分全17曲というボリュームで,ジョンの主だった名曲がほとんど網羅されている。
ジョンのアルバムは美しいメロディの曲もあれば、思想をぶちまけるような曲やヨーコの絶叫が耳障りな曲などもあり、収録曲の良し悪し(この表現に違和感があるジョンフリークに対しては好き嫌いと行ったほうが良いか)が非常に激しく、アルバムとして持っていてもほとんど聴くことはないため、私は『イマジン』しか持っていない。しかし良い曲は良い曲で非常に美しく、感動すらするほどで、当然ベストとなれば高評価になる。
人類の名曲「イマジン」、「ラヴ」、「ハッピー・クリスマス」、エルトンとの共演曲「真夜中を突っ走れ」などの70年代の名曲も良いが、やはり秀逸なのは80年の遺作『ダブル・ファンタジー』からの、今でもしょっちゅうCMで耳にする「ウーマン」「スターティング・オーバー」で、その歌詞の内容、美しいメロディライン、優しいジョンの声はまさに感動的である。そのほか息子ショーンを歌った「ビューティフル・ボーイ」、「ウオッチング・ザ・ホイールズ」も優れた曲で、くれぐれも、これからの活躍が期待されたときに命を落としたことが悔やまれてならない。